社畜夫である私は22歳のときに看護師国家試験を受験しましたが、同時に医学部受験を控えていたため、看護師国家試験はセンター試験が終わって1カ月後でした。
結果として、看護師国家試験も保健師国家試験もなんとか合格することができましたが、当時は「医学部受験も看護師国家試験も不合格であったら完全なフリーターになってしまう」と死に物狂いでどちらも合格するための計画を考えた覚えがあります。
どんな理由があるにせよ、看護師国家試験を控えている受験生で追い込まれている方はいらっしゃるでしょう。
「できるだけ早期から取り組むべき」
「まずは土台をまずは作るべき」
そんなことはわかっている!
「【人体の構造と機能】が大事で基礎から学ぶべき」
そんなことはわかっている!
時間がもうないんだ!とにかく最短で合格率を上げる方法を教えてくれ!
と思っている方に少しでも私が実際に取り組んだ方法をお伝えできればと思います。
まず、
医学部受験のときに私が医学部合格した友達・先輩・後輩からどのように勉強しているのかを情報収集したところ、彼らは皆、効率よく勉強=合格するための計画を立てることが上手である点が共通していました。
そこで1カ月で看護国家試験を合格するために私が実践した計画についてお話しさせていただきます。
まず敵を知るべし=看護師国家試験とはなにか?
看護師国家試験の試験時間は合計5時間20分で、午前2時間40分(120問)/午後 2時間40分(120問)です。
合格率は毎年約90%で、①必修問題、②一般状況問題、③状況設定問題に分かれています。
①必修問題は絶対評価、つまり必ず80%以上を正解しないと不合格になります。
全50問中40問以上正解する必要があります。
②一般問題は60-70%以上の正解率が求められます。
③状況設定問題は1問2点で30問、決してあなどれません。
まず、一番初めに言わなくてはいけないことは「看護国家試験はほぼ全員が合格する試験だから大丈夫だろう」という認識です。この甘い考えをしている時点で10%に入る可能性がぐっとあがります。
実は医師国家試験も合格率は90%ですが、これは言い換えると「勉強しても必ず10%は不合格になる試験」「10%しか落ちない試験なのに不合格になると少し肩身が狭くなる試験」ということです。
すでに勉強していない人、それで合格したと自慢している人は無視で、最短で合格するためには「作戦と実行」が必須です。
1カ月で合格するために必要な最低限の勉強とは?
・必修問題対策は必須:必修問題だけ問題集を購入
・過去問を最低3周:一般問題・状況設定は過去問3年、必修問題は過去問5年分
・状況設定問題を乗り切るための思考をトレーニング
これに尽きます。
看護国家試験は計5時間20分で240問を解く必要があり、1問に使える時間は約1-1分30秒です。
さらに5時間以上も試験があり、最後まで集中力を途切れずに、なんてことは一般人の私には無理です。
頑張って最初の1時間集中がもっても、残りの4時間20分は「確実にものにした知識」と「看護師として正しい姿勢・対応はなにか?という思考」で勝負することが重要です。
「確実にものにした知識」は過去問を3周することと、最後の1週間で暗記する分野を覚えることで身につけてください。
国家試験の25%が過去問からのプール問題とされています。
過去問に類似した問題は落とさないようにしましょう。
(過去問と全く同じ問題はほぼでないことも認識しておきましょう、ときに勘違いしている人もいます)
よくある失敗パターンはなんとか5年分解いた、で終わったまま試験に臨むパターンです。
これはかなり危険です。
最短で合格するための具体的な勉強計画
私が実践した具体的な計画の一例です。
1-2週目:
過去問必修問題5年分1週目+必修問題対策の薄い本1週目
一般問題+状況設定問題 過去問3年分 1週目
すべて暗記は1カ月では無理です。
1-3週までは過去問の正解がどれかというだけでなく、なぜそれが正解なのかを少しだけ掘り下げた方が効率的です。
周辺の知識を最低限身につけることを意識してください (最後の一週間で暗記できる量のみ)
「看護師として正しい姿勢・対応はなにか?という思考」は状況設定問題に必要です。
この思考を過去問でトレーニングしてください。
過去問で間違えたら、正解の思考に自分の思考を修正してください。
ここは暗記ではないので、思考のトレーニングで乗り越えるのが最も効率が良いと思います。
看護師としての基本的な考え「看護師として正しい対応=患者さんを支えるためにどのような対応が必要なのか」に基づいた視点で乗り切る。
かつ、明らかにおかしい答えは問題を読まずとも消去する。
これで正解率が必然的に上がります。
3週目:
一般問題+状況設定問題 過去問3年分 2週目
過去問必修問題5年分2週目+必修問題対策の薄い本2週目
この時期は1-2週目で解いた問題の復習です。新たな問題を解いた方がよいのでは?という誘惑に負けないでください。
結局「確実にものにした知識」と「看護師として正しい姿勢・対応はなにか?という思考」が最短で合格するために必要なことです。
4週目:
一般問題+状況設定問題 過去問3年分 3週目
過去問必修問題5年分 3週目+必修問題対策の薄い本 3週目
この時期は最後の暗記詰込み時期です。1-3週目で勉強した最低限の周辺知識と統計・法律などの知識をとにかく覚えましょう。
試験前日:
ここまできたら焦ってもしょうがないです。すでに勝負はほぼ決まっています。
自分がまとめた暗記するところを最終確認しましょう。1カ月で合格するためには最後まで気を緩めてはいけません。
試験当日:
これらのことをやりきっていれば自信をもって大丈夫です。
効率よく最短で合格するための実力がついています。
1問1-1分30秒で解くことを意識して、1つの問題にだわりすぎないようにしましょう。
迷った問題はチェックをつけておいて早く終わったらもう一度考えればよいのです。
合格をさらに確実に近づけるための方法
体調管理なんてあたりまえ、この1カ月は感染性腸炎(食中毒)になる可能性があるもの、次の日に残る量のアルコールは避けるべきです。
これができなければ確実に合格率は下がります。
もし余裕があれば(最後の1週間にはいるまで)、受けた模試も最後の1週間の暗記+復習追い込みに入れてください。具体的には3週目のときに余裕があればです。
「この問題が当たりました!」ということを言いたいので作成する会社あるいは予備校は傾向と対策を十分に行って模試を作成しています。これは医学部受験のときに実感しました。
ただ、ここまでできなくても合格するために最低限必要なことは上記のみでできるので安心してください。不確実な知識になりそうなら逆に手を出すべきではありません。
このブログをみてくださった皆様が合格することを心より願っています。
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